白鳥幼稚園は名古屋市熱田区にある、自然に囲まれた幼稚園です

ナタマメってナンテマメ?

120-01-24pナタマメってなんてマメ?

白鳥幼稚園には様々な植物が植えられていますが、地面に置いてある植木鉢から2階の教室まで、蔓(ツル)を3m近く伸ばしている植物が西門近くにあります(2008年9月当時)。

この植物には大きな豆がなっており、イギリス童話の『ジャックと豆の木』のように、子どもが蔓をつたって2階まで上らないかと、冗談を言う先生もいるほどの成長ぶりです。もともとは先生の一人がご近所の方からいただいてきたこの植物、職員は皆“ナタマメ”と呼んでいますが、いただいてきた先生本人も“ナタマメ”という名前以外詳細は知りませんでした。

そこで、今回のコラムでは“ナタマメ”がどんなお豆さんなのか、調べてみたいと思います。

120-18-24pナタマメとは?

ナタマメはマメ科の一年草で、原産地は主に中国や東南アジアです。中国・明の時代(1368~1644年)の『本草綱目』という医学書にもその名が出てくるほど古くから知られた植物で、日本には江戸時代初頭に中国から伝わったとされていています。現在では鹿児島県のシラス台地(火山灰が積もった土地)で栽培されているのが有名です。

また、そのナタに似た鞘(サヤ)の形と大きさから、漢字では“刀豆(とうず)”と書きます。サヤは大きいものでは全長50cmにもなるそうで、大人の腕ほどの太さに成長するものもあるようです。そしてさらに・・・冗談かと思いきや、先ほどの『ジャックと豆の木』に出てくる豆の木が、どうもナタマメのことだと分かってきました。ナタマメには“立性”と“蔓性”の2種類が存在するようですが(幼稚園のナタマメは蔓性です)、“タチナタマメ”という立性のナタマメは、英語で“jack bean(ジャック・ビーン)”、つまり、“ジャックのマメ”と呼ばれていたのです!ちなみに、ナタマメの正式学名は“Canavalia gladiata”と言うそうです。

120-18-24p健康食品としてのナタマメ

ナタマメが古典の医学書でも紹介されていることを先ほど紹介しましたが、ナタマメは古くから滋養によい食物とされており、昔から現在に至るまで、漢方薬としても使われています。そしてその効用は、血液浄化や血行促進、排膿や消炎と多岐にわたっていて、おもに腎臓や肝臓、腸の働きを活性化させて免疫力や抵抗力を高める等々、列挙しだすときりがありません。しかもそれらの効用は現代科学でも実証されており、豆だけでなく蔓や葉なども、煎じてお茶として飲まれているほか、収穫した後の蔓や葉は畑の肥料にもなってしまうのです!

つまり、ナタマメはいらないところのまったくない、すばらしい植物だったのです。

120-18-24p実はとてもポピュラーなナタマメ

今回のコラムを書くまで、白鳥幼稚園HP管理人の私自身、ナタマメが何なのか、その存在すら知りませんでした。当然食べたことなどない!と思っていたのですが・・・実は私の好物にナタマメが使われていたのです!

ナタマメの古くからよく知られた食べ方は、若い鞘の時(10cmくらい)に収穫してしまい、それを刻んで漬物にする、というものでした。そして現在では、私の好物であり、カレーライスのお供としてもポピュラーな“福神漬け”にもナタマメが使われているのです。確かによく見ると、福神漬けには刀状のものがあったような・・・。これには本当に驚きました。ただし、自宅等で食用にされる方はくれぐれも注意してください!ナタマメも他の豆類にもれず、豆類に多く含まれる毒素があります。成長した豆そのものを食用にするには何度もアク抜きをするなどしてしか食べられません(食用にされる場合は、自己責任の下、安全を帰してください!)。ちなみに一般的に食用とされるナタマメは、白ナタマメと呼ばれる種類のようです。

さて、ここまで調べてみたところで、私は母親に『ナタマメって知ってる?』と何気なく聞いてみました。母がナタマメのことを詳しく知っているはずがないとタカをくくっていると、母は当然のように『私の好物よ、なつかしいわ』と言いました。驚いてよく聞いてみると、子ども時代に母の田舎(富山県の山田村)ではナタマメを栽培して食べていたと言うではありませんか!食べ方も聞いてみると、福神漬けと同じように若いサヤを収穫して漬物にしたり、煮たりしていたそうです。私の母は60代半ばですので(2008年当時)、1950年代くらいのことでしょうか。

今回のナタマメについてのコラムでは、『ジャックと豆の木』に始まり、各種健康食品や福神漬けに使われていたことや母の幼少時代まで、ナタマメが実はとても身近な存在であるのに自分が何も知らなかったことにとても驚きを覚えました。雑学って、きっとこういうのがおもしろいんですね(笑)。はたして白鳥幼稚園のナタマメも、『ジャックと豆の木』ならぬ『園児と豆の木』と言えるほどに大きくなるのでしょうか・・・?これからも、園児の成長ともどもナタマメの成長も見守っていきたいと思います。

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